売れない土地の相続について
売却できず、かといって、利用もできない土地を相続した場合、毎年の固定資産税や維持管理費等の費用がかさむ一方なので、非常に困ります。
そこで、以下では、売れない土地を相続した場合の対処方法について解説します。
売れない土地を相続すると困った事態となる
不必要な土地を相続した場合、その土地を売却して利用しやすい現金とするのが一般的です。
しかし、現在の日本では、土地が供給過剰となっており、特に、過疎化が進む地方で土地を相続したとしても、その土地が販売できないというケースも目立ちます。
その場合、相続した土地が相続人の居住地から遠方であることが多いので、利用するのは困難で、かつ売却もできないので、固定資産税や維持費の負担ばかりが発生します。
自治体に寄附する方法
売れない土地を相続した場合に、その処分方法としてまず考えられるのは、自治体への寄付です。
しかし、自治体は、利用可能な土地しか寄附を受け付けないのが原則で、いくら無料だからといっても、利用するあてのない土地の寄付を受け付けることはありません。
従って、買い手の付かないような土地にもかかわらず、自治体が利用可能だというケースは稀なので、この方法は、あまり有効な方法とは言えません。
ネットを活用して不動産業者を探す
ネット上では、様々な不動産業者がサイトを出しています。
不動産業者にも様々な種類があり、買い手が付かないような土地を専門に買収して、それを自社のノウハウで高く転売して利益を上げているものもおります。
そういった事業者は、地元の不動産業者には見向きもされない土地でも、よろこんで買い受けることがあります。
ネットで広告を出している業者は全国対応のところが多いので、そういった業者は、全国の何処の土地でも買い取ることが可能です。
売れない土地を相続した場合でも、そういったサイトを活用して、購入してくれる不動産業者を探すというのも有力な対策となります。
将来の売却を条件として融資を受ける方法
売れない土地が、今は売れなくても、景気が回復してくると売れる可能性があるような土地である場合もあります。
そのような場合には、将来の売却を条件として、資金を融資してくれるサービスを展開している不動産仲介会社や住宅メーカーもあります。
このサービスを利用できれば、時間的なずれはありますが、実質的には、相続した土地を売却して現金化するのと同じ効果を得ることができます。